お友達とおさらい着付け練習・訪問着に二重太鼓
数年前にすでに別の着付け教室の講座を修了されている、着物仲間のお二人です。
時々練習しつつ、お出かけされていたそうですが、いまひとつしっくりこないということで、おさらいのために教室にお越しになりました。
再来月には、結婚式のお祝いに、訪問着を自分で着てご参加の予定もあります。
結婚式は京都ということで、慣れないところで自分の力だけで着るには不安もおありです。
仲良しのIさんとご友人のHさんは、一緒に習われたので知識や技術が同じくらい。
そのため要点をご理解いただくだけで、お互いの刺激と協力もあってお稽古がはかどりました。
補正でお悩みのIさん
訪問着を着るにあたって、Iさんにはお悩みがありました。
それは体型がほっそりしているので、習った補正をしても見栄えがせず、衿がういてしまうということ。
またおはしょりの扱いが、きれいに決まらないこと。
そのため、簡易にできるタオルでの補正で練習してみました。
またご自分で補正用品を創作するのもよいので、ガーゼや綿を使ってのポイントをお知らせしました。
自分で補正用品を作るのは面倒ではありますが、一度つくってしまえば洗いもできるし着付けがとてもスムーズになります。
着付け時間も短縮できるので、自分で作るメリットは大きいんです。
もちろん既製品の着物補正グッズもいいものがありますから、それを活用するのもいいですし。
おはしょりの扱いについては、一度習われたことがあるので、ご理解が早かったです。
Hさんのお悩みは帯のこと
訪問着の着付けと二重太鼓をおさらいの・IさんとHさん
(お写真は練習途上のもので、どのようにできているのかご本人にお見せするためのものです。完成形ではありません。)
一緒にお越しになったHさんには、また別のお悩みがありました。
それは、二重太鼓の出来栄えに満足できないということ。
袋帯の長さは、おいそれと変えることができませんので、ややふくよかなHさんには手先が不足のように感じられるようです。
せっかくの立派な袋帯です。
習った方法では満足できないとのことなので、結び方の工夫をしてみました。
すると、二重太鼓がぴったりと出来上がりました。
Hさんの帯はとても扱いやすい帯、使いやすそうだからという理由で選ばれたのが、大正解です。
軽くて滑りにくい帯をよく選んでいただけました。
柄も素敵ですし、とにかく結びやすい帯です。
そして手先も器用で、帯枕の位置を最初からいいところに置けます。
お太鼓の形そのものが、すっきりたるみなくできあがりました。
着付けのおさらいは、お友達と一緒なのでいっそう早い
お二人に同程度の力量があったIさんとHさんは、お互いを励ましあって確認しあえたので、練習がスムーズにできました。
ご自分の特徴を生かして、スムーズな着付け、華やかな着付けをめざして、楽しんで練習ができました。
Iさん、補正については、ご自分の扱いやすいものを取り入れて、鳩胸になるよう上半身の見栄えをよくすることで華やかさを演出してくださいね。
おはしょりの扱いは上手くできていますよ。
お太鼓の山をつくるのが大変そうで、肩をほぐしてあと少し練習してくださいね。
Hさんは、着物の後ろのたるみの解消もうまくでき、帯もすんなり決めることができました。
長じゅばんの衿と着物の衿の扱いになれて、見栄えをさらに向上させてくださいね。
長時間のお稽古になりましたが、よく頑張ってくださいました。
お二人ともお疲れ様でした。ありがとうございました。
練習はいつもIさんのお宅と決まっていらっしゃるようですね。
すでにおさらいの予定をされていましたので、練習で自信をつけてくださいね!
きらこ よしえ