名古屋帯の最初の練習でお太鼓山がバッチリ決まりました
「自分で着物の着付けができるようになりたい」ということで、Oさんが通われています。
Oさんが習得したいのは、柔らか着物と名古屋帯。
一歩ずつ着実に進みたいということで、二回にわたって着物の着付けをみっちりと行いました。
練習時間が平日はとれないとおっしゃるほど、お仕事が多忙で、いつも帰りが遅いそうなので、土日のどちらかに練習を入れる約束をしていたのですが、それがなかなかできていません。
練習できないとはいえ、ここに来ればいろいろと思い出して、再現できるのは、やはり緊張感があるからでしょうか。
三回目は名古屋帯の仕組みと、お太鼓結びの仕組みを理解していただいてから。
まずはどうしてこうするのかという基本や意味を知って、進んでもらいました。
Oさんの場合は理屈や考え方が先にあって、次に扱い方を覚えるという順が、うまく理解して身体が動いていくといったタイプの方です。
お太鼓結びは、身体に二巻き胴帯を巻き付けてから、お太鼓を作るという方法なので、まずは二巻きする、ここをみっちりと身につけてほしいと思いました。
身体に二巻きすると一口にいっても、巻いた二重がずれていないでぴったりと身体に密着させるには、あるコツを覚えていただかなくてはなりません。
最初は自分の方が回るということも分かりにくい動きのひとつですから、神経を集中させないことにはうまくいきません。
いずれにしても初めての経験をしていただくわけで、不思議な気持ちもわいてくるでしょう。
Oさんに限らず「あれ?」というお顔をされますが、じきになるほどという納得のお顔に変わります。
帯を身体に二巻きすること二回。
後ろでねじって手を預け、お太鼓作りも経験しました。
とにかく最初のことなので、できたわ!という実感があると意欲もわいてきます。
ですから仮紐を一本使ってお太鼓の山をきれいに出すことにしました。
お手持ちの帯の長さが短めということもあって、仮紐なしの名古屋帯の結び方ができないこともあり、仮紐使用の作り方にしました。
ここで仮紐を一本使うことで初心者の方は、とてもきれいな太鼓山を作ることができます。
左右の手の力が均等でなくても、比較的うまくいくのはこの仮紐のおかげだからです。
お太鼓の山の美しさは、自分では見ることができないので、私はお写真をとってお見せするようにしています。
どちらかに傾くこともあるのですが、Oさんはとっても上手くお太鼓山を作ることができました。
思わずパチリ、
お太鼓の底を一度作ってからお見せしましたら、はちきれそうな笑顔でとっても喜んでくださいました。
お太鼓の底は私が一部手を加えましたので、まっすぐになっていますが、たれの長さもご自分で決めることができ、帯の仕組みと手順を早く覚えていただけたようです。
お稽古の後、必ず一度は練習をしてくださいね。
平日の仕事の忙しさにかまけていると、すぐに次のおけいこ日がやってきてしまい、練習できないままになってしまいますからね。
私としては足しげく通っていただくのは嬉しいのです。
何度でもお越いただいてかまわないのですから。
でも、上達しようと思えば、自分で練習することがとても大事です。
聞いたことを反復してみる、手を動かしてみる、どこで何を言われたか思い出してみる、そういったことが習ったことを定着させていくのです。
習った基本を早く身につけてくださいね。
そうするとますます着物の魅力が分かってきますよ。
柔らかきものと名古屋帯の着付けができるようになりたい方用のレッスンは、「通常一重太鼓のレッスンの詳細」をご覧ください。
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