「娘の成人式、母の私の振袖で私が着付けをしたいのですが」
お嬢様の成人式を迎えられるお母様、まことにおめでとうございます。
先日も「娘の成人式を母の私の振袖で私が着付けをしたいのですが、できるでしょうか?」と不安げにお電話いただいたお母様がありました。
初めてのお子様の成人式ですから、娘さんともいろんなお話をされていることでしょう。
そのお母様は、今ではほとんど着物を着ないそうなのですが、昔ご自身で習われたことがあり、自分で着ることはできるそうです。
ただかなり長期間きものを着ることがなかったそうなので、そんな自分でも娘に着せてあげることができるのかご心配でした。
ご自身の振袖を娘さんに着せたいという想い、
そして早朝から美容院で準備させるのはかわいそうとう想い、
もし自分で着せてあげられれば、こんなに素敵なことはありませんね!
成人式当日は、早朝から美容院に行かなくてはなりません。
それも予約が少しでも遅れると、夜中の時間にはじめなくてはなりません。
一番輝いていたい成人式当日、夜中の3時や4時からヘアメイクや着付けをしてとなると、実際の式の集まりの時間には、かなり疲れてしまうことも考えられます。
それにそんなに早く起きることが、若い人にはそもそも苦痛だったりします。
できれば式のすぐ直前に、準備ができたらいいですよね。
また、振袖を着る機会は何回かあるはずなので、その度にわざわざ出かけて準備をするのでなく、お母様が自宅で余裕をもって準備をしてあげれば、それに越したことはありません。
お母様が娘さんに着付けしてあげることは、こんなにメリットがあるのですよね。
さらに、お母様のお持ちの振袖や帯を、娘さんが希望しているとなると、写真館などでは「持ち込み不可」にしているところもあるようですし、せっかく親子二代で振袖を着ることができる機会を、みすみすなくしてしまいます。
娘さんにとっても、お母様にとっても、振袖や帯などがあるなら、ぜひお母様が着付けをご自宅でしてあげてはどうでしょう。
様々なメリットとともに、お母様からお嬢様への愛情も伝わり、絆も深まることでしょう。
でも経験がないのに出来るのかしら?
振袖の着付けは確かに簡単とは言い切れません。
でもコツをしっかり覚えていただけば、ご自身で練習をしてできるようになります。
帯の結び方も、決して簡単とは言えませんが、帯結びに関しては、自分でお太鼓を練習するより簡単だといえます。
それに難しそうに見える「変化に富んだ帯結び」を、とても容易にできるように工夫できるからです。
お母様の振袖をお嬢様が再び成人式に着る、そしてお友達の結婚式にも着付けてあげられる。
振袖を着る機会は前撮り(早撮り)、成人式当日、お友達の結婚式3回、大学の卒業式を含めると、6回ありますね。
お友達の多い方なら、合計で10回くらいになりませんか?
それだけの振袖を着る機会に、お母様が着付けをしてあげられれば・・・
お母様が振袖を着付けてあげるメリットをまとめると
お母様がお嬢様に着付けてあげられれば、こんなにも良いことがあるはずです。
お嬢様が早朝より起きて、タクシーで美容院に行かなくてもよい(腫れぼったい顔や目、まだ目覚めていない体に着付けなくてすみます)。
美容室への送迎に煩わされることがありません。
朝食後に自宅で着付けをするのなら、体調もすぐれ、出掛ける時間に合わせて着付けをすることができます。
睡眠不足で当日を台無しにすることがありません。
お母様になら、ココがキツイとかもう少しこうして、と気兼ねなく言うことができます(美容院に一人で行くと、ちょっとした一言もいいづらいので、我慢してしまうお嬢さんが多いのです)。
お母様の振袖や帯をお召になるのであれば、大切に受け継いでくれることに誇りを持てます。
お母様の若いころの話ができ、お嬢さんとの話題が増え絆も深まります。
現代のレンタル着物は、はっきり申し上げて品質のよいものはほとんどないです。お母様の若いころに誂えたお振袖は、生糸の質がよく装飾も手のこんだものが多いので、お召し物の価値はよほど高いです。
お嬢様のお振袖の着付けができるようになれば、どんな着物の着付けもできるようになるでしょう。今後お嬢様が浴衣を着るとき、訪問着を着るときも、大した労力をかけずに着せてあげることができるようになるでしょう。
お母様のお振袖があるのなら、そしてそのお振袖でお祝いをしてあげたいとお考えなら、ご自分で着せてあげることを考えてみませんか?
帯結びについては、現代的な華やかなものも容易に結べるよう、ご提案させていただいています。
振袖を着付けてあげるレッスンの詳細はこちらです。(三重紐はレッスン料に含まれています)
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振袖を着せてあげるレッスン(詳細)
お嬢様用にお誂えになったお振袖を、お母様がお着付けされるのももちろん素晴らしいことです。
できることが増えるって素晴らしいです!
お振袖は長めに仕立てられていますので、お母様よりお嬢様の方が数センチ背が高い程度であれば、同じ振袖を着ることができます。